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国際電話番号を利用した特殊詐欺が急増、全体の3割超 トビラシステムズ、特殊詐欺に関する独自調査レポートを公開

2023.10.26

昨今、国際電話番号を利用した特殊詐欺が急増しています。トビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、当社の「迷惑情報データベース」をもとに、特殊詐欺に関する独自調査レポートを公開します。

【調査サマリー】
・特殊詐欺における国際電話番号の利用が急増、全体の3割を超える。050IP電話番号取得時の本人確認義務化が影響か
・架空料金請求詐欺が引き続き増加中。国際電話番号の利用は2割を占めるまでに増加
・増加中の「サポート詐欺」、国際電話番号を利用した手口が出現

 

特殊詐欺で国際電話番号の利用急増、050IP電話番号取得時の本人確認義務化が影響か

迷惑電話番号の種別割合(図)トビラシステムズの調査で、その月に新たに確認された迷惑電話番号の種別割合

昨今、国際電話番号を利用した特殊詐欺が急増しています。トビラシステムズの調査で、増加している国際電話番号の着信は、アメリカ合衆国・カナダ、イギリス、マレーシアなどがありました。その他、使用されていない国番号からの着信も確認されました。

特殊詐欺に利用される電話番号の傾向について、トビラシステムズの調査では2022年6月頃は固定電話番号の利用が多くみられましたが、同年末にかけて減少しました。一方で、固定電話番号に代わりIP電話番号(050番号)の利用が2022年末にかけて増加し、2023年上半期は高い水準で推移しました。IP電話番号は、会社の電話などビジネスシーンでも広く使用されていますが、固定電話よりも安価に利用できる点や、番号取得時に本人確認義務がない点を逆手に取り、特殊詐欺に利用されるケースが増加したと考えられます。

このような状況下で、政府は2023年6月にIP電話番号取得時の本人確認義務化の方針を明らかにしました。この影響からか、2023年6月以降は、IP電話番号に代わって国際電話番号を利用した特殊詐欺が急増し、8月以降に確認された迷惑電話番号のうち国際電話番号は3割以上に上ります。

 

増加する架空料金請求詐欺、国際電話番号が2割

昨今増加傾向にある特殊詐欺手口の一つが、架空料金請求詐欺です。警察庁の発表では、2023年1〜8月までの架空料金請求詐欺の認知件数は前年同期比の約2倍(+1,693件)、被害額は約1.5倍(+30.7億円)と増加傾向で、注意が必要な手口の一つです。

トビラシステムズの調査で、月ごとに新たに確認された迷惑電話番号のうち、架空料金請求詐欺に利用された電話番号の種類は、2022年9月は国際電話番号がほとんどみられませんでしたが、2023年9月は国際電話番号の利用が目立ち、全体の約20%を占めています。

架空料金請求詐欺の種別割合(図)トビラシステムズの調査で、その月に新たに確認された架空料金請求詐欺の利用番号の種別割合

 

国際電話番号を利用した特殊詐欺・不審電話の事例

トビラシステムズの調査で確認された、国際電話番号を利用した特殊詐欺や不審電話の手口事例です。

サポート詐欺

架空料金請求詐欺の中で、昨今被害が増加しているのが「サポート詐欺」です。

インターネット閲覧中に「ウイルスが検出された」など偽の警告表示をし、表示された偽のサポート番号に電話をかけるよう被害者を誘導します。偽のサポート番号に電話をかけると、偽のオペレーターが「パソコンを遠隔操作して修理する」などと言い、サポートするふりをして、実際には発生していないサポート料金をだまし取ろうとします。

以前は偽のサポート番号に「050」で始まるIP電話番号が利用される手口が目立ちましたが、最近は国際電話番号を利用する手口が散見されています。偽のサポート番号に「010(日本から国際電話をかける際に利用する国際プレフィックス)」で始まる電話番号が使われている場合があります。フリーダイヤルのように見えるようカモフラージュされている場合もあり、被害者が国際電話と気づかずに電話をかけてしまう可能性があります。

(参考資料)サポート詐欺の音声:https://youtu.be/6JDOGMA54Os

実際の偽警告画面の例

 

未納料金を請求する自動音声アナウンス

身に覚えのない電話番号から着信し電話に出ると、大手企業などを装い「ご利用のサービスで未納料金があります。オペレーターにつなぐ場合は○番を押してください」などの自動音声アナウンスが流れる場合があります。実際には発生していない未納料金を支払わせようとする架空料金請求詐欺の手口の一つです。 

(参考資料)架空料金請求詐欺の音声:https://youtu.be/EFLsxXVmCtE

 

国際ワン切り詐欺

犯罪グループがワン切り電話を無作為に行い、着信者が折り返し電話をすることで、国際電話通話料の一部が通信会社からキックバックとして犯罪グループに支払われる手口は、通称「国際ワン切り詐欺」と呼ばれています。2020年に急増し、現在も継続的に発生しています。発生する通話料を増やすため、自動音声などを流して通話時間を引き延ばそうとする手口も見られます。

国際ワン切り詐欺の手口

特殊詐欺被害を防ぐため、身に覚えのない国際電話着信には出ないようにしてください。また、着信履歴に電話番号が残っていた場合も、折り返し電話をかけないようにしてください。基本的な対策に加えて、特殊詐欺などの迷惑電話を自動でブロックする迷惑電話対策サービスをご活用ください。

 

国際電話の拒否が可能な迷惑電話対策サービス

トビラシステムズでは、国際電話を拒否できるサービスを提供しております。

モバイル向け迷惑電話対策サービス

トビラシステムズでは、モバイル向け迷惑電話対策サービスを提供しています。当社の迷惑情報データベースを活用した迷惑電話対策サービスは、各通信事業者のセキュリティオプションパック等でも提供されております。国際電話のブロックに対応しているモバイル向けサービスで、国際電話を一括で警告・拒否することが可能です(※)。

モバイル向け迷惑電話対策サービス一覧
https://tobilaphone.com/mobile/

※ご利用端末やサービスによって、対応する機能が異なります。

 

法人向け迷惑電話対策サービス「トビラフォン Biz」「トビラフォン Cloud」

トビラシステムズが提供する法人向け迷惑電話対策サービス「トビラフォン Biz」「トビラフォン Cloud」では、国際電話を国別に一括で拒否する機能を搭載しております。管理画面から拒否したい国番号を設定すると、その国番号からの着信を拒否できます。

トビラフォン Biz
https://tobilaphone.com/biz/gw/

トビラフォン Cloud
https://tobilaphone.com/biz/cloud/

 

本件に関する報道関係のお問い合わせ先

トビラシステムズ株式会社
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁目 5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
担当:営業企画部 広報 岩渕
TEL:050-3646-6670(直通)
FAX:052-253-7692
URL:https://tobila.com/

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