お問い合わせ

調査レポート

新生活シーズン、個人情報を狙う「フィッシング詐欺」に注意

2024.04.25

詐欺SMSは3.2倍増、SIMスワップ詐欺やインターネットバンキング不正送金被害も

トビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下「トビラシステムズ」)は、進学や就職、一人暮らしや引っ越しなどが増えやすい新生活シーズンの今、個人情報を狙う「フィッシング詐欺」や関連する犯罪について注意喚起を行います。当社の独自調査データとともに、手口の事例と対策をお伝えします。

 

変化の多い新生活シーズン、個人情報の管理に注意

新生活シーズンとなり、進学や就職、一人暮らしや引っ越しなどが増えやすい時期です。生活環境の変化に伴い、様々な手続きや、新生活に必要な買い物なども増えやすくなります。この時期に改めて注意したいのが、個人情報の管理です。中でも、個人情報詐取の代表的な手口「フィッシング詐欺」は最も身近な犯罪の一つであり、日頃の対策が重要です。

【新生活シーズンに注意したい場面の例】

  • 新生活に必要な買い物をしたタイミングで、宅配事業者やEC事業者をかたるSMSが届いた
  • 引っ越し前後のタイミングで電力会社や水道局をかたるSMSが届いた
  • クレジットカードや銀行口座を作ったタイミングで金融機関をかたるSMSが届いた
  • 一人暮らしを始め、インターネットを契約したタイミングで通信事業者をかたるSMSが届いた

フィッシング詐欺SMSの文面例

 

詐欺SMSが増加傾向、2021年から3.2倍に 

フィッシング詐欺をはじめとする詐欺SMSが増加しています。トビラシステムズの調査で、2023年に確認された詐欺SMSの件数は、前年比で約1.7倍、2021年比で約3.2倍に増加しています。

詐欺SMS件数推移_2021-2023

また、2023年に最も多く確認されたフィッシング詐欺のSMS(スミッシング)の手口割合は、1位は宅配事業者、2位は金融・決済サービス、3位は通信事業者をかたる手口となっています。いずれも生活に身近なサービスであり、特に新生活シーズンにはサービスの契約や更新、利用機会も増えやすいため、改めてご注意ください。

スミッシング手口の割合_2023年1月~12月

 

フィッシング詐欺による被害事例

フィッシング詐欺で個人情報を詐取されることにより、様々な犯罪に巻き込まれる可能性があります。フィッシング詐欺によって起こりうる被害の事例を紹介します。

ID・パスワード、クレジットカード情報などの悪用

フィッシング詐欺では、企業やブランドを装ったフィッシングサイト(偽サイト)で個人情報の入力を促され、詐取される場合があります。

【詐取される情報の例】

  • IDとなりうる情報(アカウント名、メールアドレス、携帯電話番号、口座番号など)
  • パスワード
  • SMS認証コード
  • クレジットカード情報(カード番号、カード名義人、有効期限、セキュリティコード、3Dセキュアパスワードなど)
  • 個人に関するプライベートな情報(氏名、住所、生年月日、基礎年金番号など)

フィッシングサイトの例

個人情報を詐取されると、利用するサービスへの不正ログインやクレジットカードの不正利用などの被害を受ける可能性があります。また、詐取された個人情報が犯罪グループ間で売買され、さらに悪用される危険もあります。

 

身分証明書の偽造

個人情報の詐取を目的としたフィッシングサイトの中には、IDやパスワードに加え、身分証明書の画像アップロードを求められるものもあります。

【詐取される身分証明書の例】

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • マイナンバーカード
  • パスポート

フィッシングサイトの例

詐取された情報は、身分証明書の偽造に悪用される場合があります。偽造された身分証明書と、詐取された個人情報を組み合わせて悪用することで、被害者を装い携帯電話のSIMカードを再発行して電話やSMSを乗っ取る「SIMスワップ詐欺」や、犯罪グループが銀行口座を開設する際などに悪用される危険があります。

SIMスワップ詐欺の手口

(SIMスワップ詐欺のイメージ)

 

インターネットバンキング不正送金被害

フィッシング詐欺で詐取された個人情報はインターネットバンキングの不正送金に悪用される可能性もあります。金融機関を装うメールやSMSからフィッシングサイトに誘導され、銀行口座の情報、インターネットバンキングのID・パスワード、ワンタイムパスワード等の入力を求められ、情報を詐取される場合があります。

警察庁の発表では、2023年におけるインターネットバンキングに係る不正送金事犯は、発生件数が5,528件、被害総額は約86億円で、いずれも過去最多となっています。なお、被害の多くはフィッシングによるものとみられています。

フィッシングサイトの例

フィッシング詐欺の対策

フィッシング詐欺の被害にあわないために、以下の対策を心がけてください。

<フィッシング詐欺の対策>
◉身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない
◉日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認
◉迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断

詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。

詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/

 

トビラシステムズについて

トビラシステムズ

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。

公式サイト:
https://tobila.com/

 

<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>

トビラシステムズ株式会社
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁目 5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
担当:管理部 広報 岩渕
TEL:050-3646-6670(直通)
FAX:052-253-7692
URL:https://tobila.com/

 

一覧に戻る
  • IR note
  • 特殊詐欺情報局 note
  • トビラフォン Cloud
  • トビラフォンBiz
  • innovation with ビジネスフォン
  • Tobilog
  • 迷惑電話フィルタ
警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ

出典:「警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ(警察庁)」(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/